渋沢の「人間観察法」(視観察と智情意)

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2024年に新一万円札の顔となる渋沢栄一 氏

彼が説いた「人間観察法」とその要素である二つの考え方

を考察していきましょう!

渋沢の「人間観察法」その1

その名の通り、人間を観察し、「どういった人間なのか」を見極める方法です。

①視観察とは

それぞれの言葉に分解すると

視=その人が何をしたか、行動を見る

観=その人の行動の意図、動機を見る

察=その人が何に満足や喜びを得ているかを見る

 

例えば「前人未踏の嫌われ偉人、山縣有朋」

①日本明治における「軍のトップ」になった。

②その軍のシステムを変え、日本を強くした。

③椿山荘を買い占め、浪費、豪遊をしていた。

 

結論①②では見えなかった「本質的な人柄」

が見えますね(^^♪

結局、出世したいだけのひとだったのか。。。と

個人的には大いに良いと思いますが( ´∀` )

死後には悪名の方が大きくなり、渋沢の前に亡霊となって「人気なのが恨めしや」

と出てくるくらいなら始めからそういった生き方すればいいのでは?

と反面教師になる山縣氏

今の時代もいますよね(^^♪そんな人。

 

そこで渋沢氏の考え方の2つ目

②知情意とは?

=知恵、情愛、意思を指します

渋沢氏はこの智情意を「常識」と言っています。

このすべてを兼ね揃えていると「完き人」になる。と説いてます。

「か。。かんきひと」?

これは「まっときひと」とよみます。

つまり

「完全な人」=「Perfect human」≠「中田氏?」

です。

 

以下が例です。

「完き人」とは?

豊臣秀吉と徳川家康の比較

秀吉=知恵と意思はあった場合

信長のわらじを胸で温めたり、任された小隊で完璧な仕事をこなし、

農民の出でありながら、出世し、最終的に「太閤秀吉」となったが、

一瞬で崩れてしまった。。

 

家康=知恵と意思と情愛があった場合

あらゆる宗教哲学道徳を学び、

江戸幕府を長く治めた

どうしたら「完き人」なれるか?

「毎日の習慣」と渋沢は言っています。

今日から良い習慣を始めましょう。

 

 

良い例:松平定信

昔は怒ってないときがないぐらい荒れくれもの。勉強して、立派な老中になった

これは意思はあったが後から智を得て、情を学んだパターン。

 

例:乃木希典(乃木坂神社に祭られてる人)

陸軍大将、明治天皇が崩御したときに、自宅で殉死した人物

戦闘中、位の低い兵隊が銃に打たれて、その箇所が膿んでしまった。乃木大将は自分でその膿を吸って、吐き、兵隊は一命をとりとめた。後にその兵隊は身を挺して乃木大将を守り、殉死した。という逸話がある。

乃木は昔からそういった情愛を持っていた。

この方も情の深い方としてピックアップされている。

 

例:西郷隆盛と二宮金次郎の逸話

西郷は二宮金次郎がかつて収めた町の人から「二宮金次郎」氏からもらったルールで町を継続して納めたい。と言われ、そのまま渋沢に相談しにった。渋沢が「そのルールってなに?」と聞くと、西郷は「。。聞いてないでごわす」。。渋沢氏は「明治政府になり外交的にも立派な日本として主張するためにはルールの統一は大事」と教え説き、西郷は静かに部屋を出たそう。。

ここでは渋沢氏は西郷氏のことを

「情深き人」といっています。

それは「今目の前の人のために自分にできる事は何なのか」を素直に実行したから。

とのことです。これは「蟹穴主義」にも通ずることだとも言っています。

 

蟹穴主義とは?

蟹は自分の体の大きさにあった穴しか作らず、そこに住み続けることからこの名がつきました。

渋沢自身も政治には向いてないと判断し、海外で事業を起こし成功して、

日銀総裁にならないかと内閣から声がかかったが断ったそうです。

自分の長所を見つけ出し、行動することを立志というそうです。

 

立志とは?

自分の向き不向き、長所短所がわかったときに何で社会貢献するか決めること。年齢は関係ない。

渋沢のキリスト教における考え方

キリストの超常現象と博愛に対して「それちゃう!」と言っています。

まず超常現象は起こらない。。以上!

そして

「右のほほを殴られたら、左のほほを差し出しなさい」に対しても

「勝たなきゃいけない戦いは絶っ対ある」

強さは必ず必要である。

経済においてにも「こいつには勝たないといけない」

だが、強い人で「本当に優しい」人はいるのだろうか?

勝って優しくするのが大事といっています。

 

「経済と宗教」「水と油」を混ぜた渋沢氏

経済は「とにかく稼ぐ」

宗教は「稼ぐのは悪、愛が大事」

これを混ぜて

「よく集め、よく散ぜよ。」

=卑しく稼ぐなら貧しい方が良いが、正しい方法で稼ぐなら良い、ただし(愛を持って)分け与えなさい。

という言葉に行き着いたと思います。

だからこそ、智育と徳育が大事。

 

そして「女性教育が大事」

とも言っており、明治時代から「女性」の立ち上がりを推奨しています。

 

さらに「才能は確実に差がある」

これは先述した「立志」にもあるのですが

一辺倒な言い方になるかもですが、つまり「自分ができる社会貢献」をしようってことです。

でも成功したい!失敗はしたくない!という人がいます。

ここでも例にとりましょう。

 

①菅原道真は「生きてる時も立派、死んだ後も学業の神様としてまつられている」

②藤原時平は「生きてる時は立派、死んだ後は結構悪口言われる」

どちらが成功か?

 

「成功は一瞬、その人がどう生きるか?」

「成功失敗など生き方の残りカス」

 

渋沢氏は現実の経済に即した道徳を教えてくれます。

でもまずは立派な人生をしたいですね!笑

渋沢氏は「完き人」?

実は渋沢栄一は「女性関係はだらしなかった笑」そうです笑

娘に「キリスト教だったらあり得ない。儒教だからギリセーフなんだよっ⚓」て言われてたそうです。

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